自律神経の乱れは体調の乱れから?

自律神経の乱れは整体で治るの?

今回のコラムは自律神経と体の関係についてお話ししたいとおもいます。

結論から申し上げますと、整骨院でも軽度のうつや精神疾患は改善できます! (ただし統合失調症のような重度の場合は精神科に掛かったほうがよいでしょう。)

自律神経の乱れの理由には、日頃の精神からくるストレスと体のストレスが合わさり、徐々に交感神経と副交感神経のバランスが悪化していってしまいます。
体のストレスはもちろん体を休めれば治っていきます。
精神的なストレスは根本的なストレスの原因を解消しないことには完治できませんが、体調を整えることで軽減することもできます。

今回は、体からのアプローチで日々のストレスも改善していこうというお話しです。

最近、疲れていませんか?

仕事や学校、急なトラブルなど、ストレスがない日なんてまずないと言ってよいでしょう。
大概のものなら楽しいことをしたり休息をとったりするなどして発散されていきますが、
いろいろ余裕がない時期が続いていき、だんだんと、
「なんだかイライラする」「最近、疲れやすくなったなぁ」「体調が悪い。。」
みたいなことになっていきますよね。

これがストレス症状の初期の段階です。

この時点で気づいて解消していければまだ普通の状態に戻れるのですが、ストレス過多な状態がさらにつづくと症状が悪化していき病気になったり。ついにはうつ病末期や統合失調症になってしまったら、もう大変です。一生付き合っていかなければならない持病になってしまったり、最悪、命をおとしてしまうこともあります。

ストレス対策は、初期~中期の症状の段階まででストレスの根源の解決をかならずおこないましょう。前々からある程度の予防をすることも可能で、普段から体調を整えてストレスの感じにくい体をつくることをオススメします。

次の章では、精神疾患に関するいろいろな現状をみていきましょう。

精神疾患は現代病です。

精神疾患における統計データについて、厚生労働省の資料から引用させていただきます。

まず、昔から現在にかけて精神疾患をもつ患者の数がどのように推移していっているかみてみましょう。

平成14年から平成29年にかけて、およそ1.5倍に増加しているのがわかります
この傾向はよっぽど革新的な社会の変化がない限り、この先ずっと続いていくでしょう。
そして増加しているのは、なにも日本だけに限った話しではありません。

うつ病は世界中で一般的な病気であり、成人の 5.0% と 60 歳以上の成人の 5.7% を含む人口の推定 3.8% が影響を受けています (1)。世界で約 2 億 8000 万人がうつ病を患っています (1)。うつ病は、通常の気分の変動や、日常生活における課題に対する短命の感情的反応とは異なります。特に、中等度または重度の再発を繰り返す場合、うつ病は深刻な健康状態になる可能性があります。影響を受けた人は、仕事、学校、家庭で大きな苦しみを受け、機能不全に陥る可能性があります。最悪の場合、うつ病は自殺につながる可能性があります。毎年70万人以上が自殺で亡くなっています。自殺は、15 ~ 29 歳の死因の第 4 位です。

精神障害に対する有効な治療法が知られていますが、低所得国および中所得国の 75% 以上の人々が治療を受けていません (2)。効果的なケアの障壁には、リソースの不足、訓練を受けた医療提供者の不足、精神障害に関連する社会的偏見などがあります。あらゆる所得レベルの国で、うつ病を経験している人はしばしば正しく診断されておらず、障害を持っていない人も誤診されて抗うつ薬を処方されていることがあまりにも多い.

WHO-「depression(うつ)」に関する報告レポート

日本だけに限らず、世界的にみても問題視されていることがみてとれます。

世界的にみてみると日本のうつ病の患者数も決して少なくはないのですが、
じつは日本よりも米国や欧米のほうが、人口比率からみても患者数は多いようです。

こころの病気は、誰でもかかりうる病気です
こころの病気で病院に通院や入院をしている人たちは、国内で約420万人にのぼりますが(平成29年)、これは日本人のおよそ30人に1人の割合です。生涯を通じて5人に1人がこころの病気にかかるともいわれています。
こころの病気は特別な人がかかるものではなく、誰でもかかる可能性のある病気といえるでしょう。

厚生労働省-こころの病気について理解を深めよう

5人に1人とは結構な割合ですよね。

昔の日本はうつ病という病気じたいがあまり認められずにいました。近年ではだいぶ認識が普及してはおりますが、「自分は絶対にうつ病なんてならない」とおもっている方も少なくなからずおられるとおもいます。

「自分がいつ、うつ病になってもおかしくない」というように意識をもつことで、前もって対策や予防を考えることにもつながるかもしれません。

次の章から当記事でご紹介させていただく、精神と体のつながりの本質を語っていきます。

ストレスと体の関係

ここで語るストレスとは、いわゆる無意識下で感じているストレスのことです。
逆に意識するストレスは試験前などの緊張、不安からくるものや、失敗から生じる落ち込みなどの判りやすいものです。
体から生じるストレスは上記のものとは異なります。

たとえば軽度の鼻炎や喘息をもっていらっしゃる方は、普段からくしゃみや咳がでてしまって、煩わしいぐらいの気持ちかもしれません。
ただし、ほんの少しのストレスであっても、それが日常的になって溜まっていってるとしたら?

また起きているときに発症しているならまだしも、寝ている最中にせきやくしゃみがでてしまうと不眠症とまではいかなくても十分な睡眠がとれていませんよね。

そういう小さなストレスが積もりに積もって、いつのまにか精神疾患になってしまっていた。
というケースも少なくないとおもうのです。

ほかの例ですと、最近、「腸活」という言葉が流行っています。ご存じでしょうか?
「バランスの良い食生活や適度な運動をおこなうことで腸内環境を整える活動」のことを指します。
じつは腸内環境と自律神経は密接な関係であり、腸は「第二の脳」とまでいわれるほどです。
ストレスを感じると腸内環境が悪くなるそうですが、逆もしかり、腸内環境が悪くなると自律神経も乱れるといわれております。

余談が過ぎましたが、ストレスと体の関係性についてある程度わかっていただけましたでしょうか。

さてようやく本題ですが、
今回語りたかったストレスと体の関係とは、「体の歪み(姿勢、骨)」からくるものです。

普段から猫背の方もいるとおもいますが、背筋が曲がったままでいると「首や肩に負担がかかる」「歩きにくい」「呼吸が浅い」という弊害がおこります。
その影響でちょっとした体調不良や煩わしさを無意識に感じていき、それが日常的に積もりに積もりやがてストレスにつながっていきます。
この弊害を矯正し、改善していくことで、積み重なっていたストレスがだんだんとなくなっていく。というわけです。

では、具体的な治し方についてみていきましょう。

効果がある治療法とは?

この章では、精神疾患にたいして効果が認められている治療法(一部、筆者の経験談も含めて)をご紹介していきます。

■クラニオパシー(頭蓋骨矯正)

1899年にウイリアム・ガーナー・サザーランド 医師(William Garner Sutherland)の研究から編み出された、 頭蓋骨に刺激をあたえて歪みを調整する治療法です。いろいろな効果があるようですが、とくに自律神経の乱れや不眠症の改善に発揮されると言われています。 世界的に認められている治療法なので、ご存じなかった方はぜひ調べてみてください。

■体幹の改善(猫背の矯正、骨盤の矯正など)

ストレスが溜まると、なんか姿勢が悪くなっているような。。とおもうご経験がある方はいますでしょうか。
じつは筆者はそのタイプでして、ストレスが多感だった時期に整体で姿勢(猫背含め)の矯正をしてもらっていました。
しばらく通っていたら「血行が良くなったし頭がすっきりしたなぁ。ストレスもなんだか軽減されているような。。?」と感じて1年間近く通院していたら、以前とくらべてすこぶる体調がよくなった経験がありました。
お心当たりがある方がいたらぜひオススメしたい治療法です。

■電気磁気治療

電気磁気治療器をもちいて体を磁場にとおすことで血行障害の改善をおこなう治療法です。
「ほんとに治るの?」と怪しまれる方もいらっしゃるとおもいますが、近年まで研究がされている分野で、まだまだ研究途上ではありますがネット上にも学術記事が徐々に上がってきています。
「GoogleScholar 「電気磁気治療」で検索」
ここ最近だと、2022年6月に開催された国際学術集会「BioEM2022」で電気磁気治療器における効果の研究発表がありました。
「BioEM2022公式」
精神疾患にも効果が期待されているので、いろいろ試したのに改善できなくて困っている方は、こちらの最先端の治療法を試してみてもよいでしょう。

体の乱れを整えよう!

ストレス対策は普段からの「予防」が大事ですよ。というお話でした。
体調を普段から整えることで「小さなストレスが溜まらない」⇒「ストレスを感じにくい体になる」というのが筆者の考えです。
もしご納得いただける読者の方がおりましたら、ぜひ明日から「ストレスを感じにくい体づくり」をはじめてみてください!

最後に

本記事はいかがだったでしょうか。
精神疾患の治療は基本的に精神科へ通うのがもちろんではございますが、症状がなかなか改善しなかったり治ってもすぐ悪化してしまう際は、本記事の内容も参考にしていただければとおもいます。
うつ病になったことがないという方でも、体の歪みを矯正するだけでも予防になるのでオススメですよ!

このサイトでは優良な院を数多くご紹介していきます。あなたに最適な治療院がみつかれば幸いです。

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