概要
日本三大国民病にも数えられる腰痛。多くの日本人が苦しめられている腰痛ですが、腰痛と一体どのようなものなのでしょうか。
腰痛と一口に言っても様々な症状があります。
椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症など原因が特定できる症状もありますが、その多くは原因が特定できないもので非特異的腰痛と呼ばれます。これらの腰痛は手術により治療するものではなくストレッチやマッサージなどで改善、緩和を目指す保存療法による治療するものになります。
そんな日本人が最も多くかかっている非特異的腰痛には主に4つの種類があります。
目次
4つの腰痛
筋性腰痛
腰回りが筋肉痛になっている状態。スポーツなどで急激にストレスがかかった場合、もしくは慢性的に筋肉にストレスががかかることで発生します。いわゆる「ぎっくり腰」も筋性腰痛であることが多いとされています。手足のしびれなどはおこらず、レントゲンで異常は見当たりません。マッサージなどで痛みが軽減される特徴があります。
椎間板性腰痛
前屈腰痛とも呼ばれ前屈みの姿勢になった時に椎間板が圧迫されることで痛みがでます。座って前屈みになった姿勢が椎間板に最も負荷がかかるといわれ、デスクワークをされている方が発症する可能性が高いです。
慢性的な腰痛の40%がこの椎間板性腰痛と言われています。背筋が弱いことが原因の一つともいわれ、マッサージでは改善しにくいようです。
椎間間接性腰痛
腰を後ろに反らした姿勢の時に痛むのであればこの椎間関節性腰痛の可能性が高いでしょう。のけぞり腰痛とも呼ばれ、腰の後ろ側についている椎間関節同士がぶつかり合うことで痛みが発生します。
腹筋が弱いと発生しやすいといわれます。こちらも椎間板性腰痛と同じようにマッサージで改善されにくいといわれます。
仙腸関節性腰痛
産後の女性に多いといわれている腰痛がこの仙腸関節性腰痛です。お尻の仙骨の歪みや炎症により痛みが生じるとされていて、妊娠に歪んでしまった仙骨じん帯が元に戻らなくなったために起こります。
ストレッチによる改善が効果的とされますが、産後ケアを得意としている接骨院・整骨院もあるので我慢できない痛みなら早めに相談することをおすすめします。
それぞれの腰痛の対策
これらの対策としてまとまると以下になります。
筋性腰痛
- 安静にする
- ストレッチする
椎間板性腰痛
- ストレッチする
- 主に背筋の筋力トレーニングをする
椎間関節性腰痛
- ストレッチする
- 主に腹筋の筋力トレーニングをする
仙骨間接性腰痛
- ストレッチする
結論
腰痛の種類によって最適なアプローチは異なります。
本コラムを参考にして、腰痛の症状から自分に合ったケアを行いましょう。
ただ、そうはいっても自己診断ではなかなか正しい判断はできないもの。
どうしても痛みがとれないなら専門家の接骨院・整骨院に相談してみましょう。